ディレル・アーティ移し
【でぃれる・あーてぃうつし】
常軌を逸した収集欲のこと。
ディレル・アーティは、生涯をかけ、世界中を回って、生物に関することわざを収集し、生物種ごとに分け、編纂した、総計収録語数300万以上にも及ぶ驚異的なことわざ辞典『生物種類別ことわざ辞典』を編纂した人物。
訳注
ディレル・アーティ
レゴールの言語学者、辞典編纂者。セレンディール言語大学教授。
生物に関することわざや格言などについての世界的権威。セレンディール文明誕生以前と以降で使われ方が変化したことわざや格言について特に深い関心を持ち、研究している。
生物に関するありとあらゆることわざや慣用句、故事などを、世界中をまわって集め、レムンやレルン、ボフリやミーリィ、クルムにリズディール、レムール、リーン、グムーヴなど、生物種ごとに分け、編纂した、総計収録数300万項目以上にも及ぶ驚異的なことわざ辞典『生物種類別ことわざ辞典』は、他の追随を許さないものとして最高の賛辞を以て評価されており、編纂者のディレル・アーティは、文化の記録に関する業績に対して授与されるリーネイク賞をはじめ、多数の賞を受賞している。
『生物種類別ことわざ辞典』『ジーヴァルみたいな奴 ─ 生物観の変遷と言葉の関係』が、人禍記念博物館の「人禍記録指定図書」に選定されている。
「○○移し」
「○○移し」という表現は、ラヴェニール文明時代の、絶対美を表す言葉「夕移し」から派生したものであるとされており、史上初の世界統一をなしたセレンディール文明誕生直後に起こった、世界規模の怒濤とも言える文化交流の中で多くの派生語を生んだ。
すでに馴染んでいる事象や固有名詞と簡単に組み合わせて、誰にでも意図が伝わりやすく、シンプルかつ調子良く語尾をしめる造語をしやすいことから、現在でも(粗製濫造気味に)造語され続けている。実際、「何でも移し」(安直な発想の意)など、この「移し」を利用した造語自体を揶揄することわざもあるほど。
特に多いのが、セレンディール文明誕生以前の有名な人物名との組み合わせで、由来となったラヴェニール文明時代には、個人名との組み合わせ表現は見られないことから、その差異が研究対象になるなど注目された。