リダ・ジーディル移し
【りだ・じーでぃるうつし】
現実が見えなくなるほどに、何かに執着し過ぎてしまうこと。実際に破滅する、あるいは破滅の危険性がある、というニュアンスで用いる。
訳注
リダ・ジーディル
レゴールのリーンハンター、探検家。
貧困家庭に生まれ育ち、その境遇を脱するため、金を得る為にリーンハンターとなったのにも関わらず、リーンを追い続けるうちに、その美しさに魅了されるようになってゆき、捕獲したリーンを手離すことを拒み、更に多くの種のリーンを捕獲するために借金を重ね、破産し、結果、得たリーンも全て奪われて自殺した悲惨な人物として知られる。
ただし、彼は三種のリーン新種の発見者として名を残しており(リーンは種数が少ない上に個体数自体も少ないため、3種というのはかなり多いと言ってよい)、また、リーンに魅せられた人物として、リーンといえば必ず連想される人物であり、リーン関連の書物やドキュメンタリー、物語作品では必ずと言ってよいほど言及されるなど、結果としては、自らが破滅するほどに魅了されたリーン文化に多大な影響を与えている。
その生き様から、目的と手段が逆転すること、何かに夢中になり過ぎて現実が見えなくなることを意味する「リーン得て手放さず」「リダ・ジーディル移し」など、多くのことわざや格言も生まれた。
リーン
シルエットがリズディール類(竜鳥)に酷似している為、「小さなリズディール」とも呼ばれる虫。
セレンディール文明以前のレゴールなどでは、ステータスシンボルとして貴族や富裕層に絶大な人気があり、一匹を入手するために豪邸を建てられるほどの巨額を費やした。
この為、リーン類専門のハンターもいたが、リーン・ハンターの多くは命を落としたり破産したりするなど、悲劇に見舞われていたことでもよく知られている。そして、その多くは命を賭けねば生涯、悲惨な暮らしから逃れられないような社会的弱者であった。
そういった歴的背景からリーンには、欲望や虚栄心、富、熱狂、また、それらによる破滅といったイメージがあり、文学や美術、ことわざなどに象徴として用いられる。
