ルドリーデル移し

【るどりーでるうつし】

現実を受け入れられない人のこと。

ルドリーデル・レーヴェナーは、セレンディール文明誕生により、「全ての生来の特権階級の完全廃止」が実施され、「平民」となったことに憤怒し、セレンディール文明へのクーデターを起こして鎮圧され、処刑された、レゴールの元貴族。

訳注

ルドリーデル・レーヴェナー

レゴールの元貴族。

エレルリーズ・レーヴェナーを輩出したレーヴェナー家に連なる家系の末裔として生まれたが、セレンディール文明誕生により、「全ての生来の特権階級の完全廃止」が実施され、「平民」になってしまったことに「生まれた時から平民であった者には想像をすることも叶わぬほどの屈辱」と「世界から高貴さが失われることへの深い憂慮と義憤」を感じ、これに耐えられず、同様の憤懣を持つ元貴族階級の人間たちを集め、セレンディール文明へのクーデターを起こしたが、あっさり鎮圧され、処刑された。

レゴール王になることと、レーヴェナー家(エレルリーズ・レーヴェナーの失踪で完全に途絶えている)の再興を夢見たが叶わず悲惨な死を遂げたが、客観的に見て、あまりにも非現実的な、妄想としか言いようがない無様なクーデターであったため、現在でも「現実を直視できない愚か者」の代名詞的存在となってしまっており、「妄想王」という、一応「王」の名で呼ばれるようにはなった。

なお、一般には、「ルドリーデル・レーヴェナー」ではなく、「レーヴェナー」を外して「ルドリーデル」とだけ呼ばれることがほとんどだが、その理由は、「エレルリーズ・レーヴェナー」の名を汚すことを忌避する心情からであると思われる。図々しいことに対する義憤を表す「レーヴェナー名乗るなルドリーデル」などという言葉があるほど。

「○○移し」

「○○移し」という表現は、ラヴェニール文明時代の、絶対美を表す言葉「夕移し」から派生したものであるとされており、史上初の世界統一をなしたセレンディール文明誕生直後に起こった、世界規模の怒濤とも言える文化交流の中で多くの派生語を生んだ。

すでに馴染んでいる事象や固有名詞と簡単に組み合わせて、誰にでも意図が伝わりやすく、シンプルかつ調子良く語尾をしめる造語をしやすいことから、現在でも(粗製濫造気味に)造語され続けている。実際、「何でも移し」(安直な発想の意)など、この「移し」を利用した造語自体を揶揄することわざもあるほど。

特に多いのが、セレンディール文明誕生以前の有名な人物名との組み合わせで、由来となったラヴェニール文明時代には、個人名との組み合わせ表現は見られないことから、その差異が研究対象になるなど注目された。