レルン移し

【れるんうつし】

① 強さゆえの余裕と優しさがあること。

② 巨軀であること。

訳注

レルン

陸上最大級の草食性動物。非常に暖かく丈夫で肌触りの良い、良質な毛が一頭から大量採れるため、古代から飼育されてきた。

レムンとの極めて緊密な共生関係(レムンがレルンの幼獣の世話をし、レルンはレムンを天敵から守る)が古の時代よりよく知られ、その関係を題材とした神話や民話、詩や音楽、美術や工芸などが作られ賞賛される一方、その生態を利用して、生きたレムンの四肢を切断するなどして苦痛、恐怖の悲鳴をあげさせ、これをきいて凶暴化して向かってくるレルンを銃や矢で撃ち、剣や槍でとどめを刺すことをスポーツと称した、かつては実在したという事実を認めるにも人類として苦痛と恥辱を感じずにはいられない醜悪且つ残虐な蛮行も、セレンディール文明が誕生するまで続けられてきた。

その人禍およびレルンとレムンの関係性が、現在まで続く、史上唯一の世界統一文明であるセレンディール文明誕生の礎となったことを直接表す、あるいは含意することわざが、セレンディール文明誕生以後に生まれたものには多い。

「○○移し」

「○○移し」という表現は、ラヴェニール文明時代の、絶対美を表す言葉「夕移し」から派生したものであるとされており、史上初の世界統一をなしたセレンディール文明誕生直後に起こった、世界規模の怒濤とも言える文化交流の中で多くの派生語を生んだ。

すでに馴染んでいる事象や固有名詞と簡単に組み合わせて、誰にでも意図が伝わりやすく、シンプルかつ調子良く語尾をしめる造語をしやすいことから、現在でも(粗製濫造気味に)造語され続けている。実際、「何でも移し」(安直な発想の意)など、この「移し」を利用した造語自体を揶揄することわざもあるほど。

特に多いのが、セレンディール文明誕生以前の有名な人物名との組み合わせで、由来となったラヴェニール文明時代には、個人名との組み合わせ表現は見られないことから、その差異が研究対象になるなど注目された。