リューズレイの憐憫

【りゅーずれいのれんびん】

嬉しいのか嬉しくないのかわからないことのたとえ。

常軌を逸している、の意でも用いる。

ヴァナス・リエンが、ヴェルナトールの妹リューズレイに焦がれるあまり、強奪しようと無謀な企てを実行して失敗した後、ヴェルナトールにより「絵を描くだけの怪物」に変えられ、その後はリューズレイの側にいて、好きなだけ彼女をモデルとして描くことを許され、喜びと苦痛の狭間で狂気に陥っていく様にリューズレイが憐憫の情を抱き、他の者には許されない姿を見せてやったりといった「特権的待遇」とも言える優しさで接してやった、というおぞましいのか美しいのかわからない常軌を逸した伝説が由来。

訳注

リューズレイ

ラヴェニール文明が「美の追究」の為に創り上げた、瞬見永執の美貌、人間離れした身体能力などを持つ伝説的な人種である「セレンディール人」の完成形と言われ、ルナレティーやレナティス、ヴェルリーズらと共に、人類史上、最も美しい女性として常にその名が挙げられる人物。

ラヴェニール文明時代、リューズで最高の踊り手と謳われ、千人を相手に舞を終える(つまり、一切触れられることなく千人全員を斬った)という伝説的な偉業「千刃不掠」を成した。

ラヴェニール文明時代の絶対的な権力者として君臨し、恐れられた伝説的な王ヴェルナトールの双子の妹としても有名。

その美貌により、旋律画創始者ヴァナス・リエンや大作曲家レルーディ・イストレイ、ラーザル・レフィーリー、イーレリー・アザルーディスなど数多の男たちを魅了し、その人生を狂わせつつも、その狂気や欲望、憧憬、期待と絶望などが織りなす悲劇もまた、リューズレイの生み出した美として文学や音楽など様々な形で人々を魅惑し続けてきた。

ヴェルナトールと共にラヴェニール文明の象徴的存在となっている。